【診療時間】
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そもそもニキビはなぜできるのでしょうか。
ストレス、暴飲暴食、寝不足、ホルモンバランスの乱れなど、にきびができやすくなる要因は色々あります。
しかし、ニキビができる根本的原因は「毛穴が詰まる」ことです。
毛穴が詰まると、毛穴の中に棲む細菌が増殖し、その細菌が摂取した皮脂の代謝物が毛穴周囲に炎症を引き起こします。
その結果、赤く腫れて中に膿を貯めたニキビになります。したがって、毛穴が詰まることがニキビの最大の原因と言えます。
そのため、ニキビ治療の土台は毛穴が詰まらないようにすること、詰まっている毛穴は開放するというものになります。
一般的にニキビの診断は容易です。
花粉症の患者さんが「花粉症です」と言って耳鼻科を受診されるのと同様、患者様から「にきびができた」とご自身で診断をつけて来院されることが多い疾患です。
しかし、一見ニキビと思われる皮膚の状態が必ずしもニキビではないこともあります。マラセチア毛包炎や粉瘤など別の疾患のこともあります。
また、一口にニキビと言っても、その重症度は様々です。
症状の重さによって、治療内容が変わってきますので、適切な重症度の把握が重要です。
また、にきびの中でも治療が難しい難治性のニキビもあります。
20代後半以降の女性に多くみられるフェイスラインや首にできるいわゆる大人ニキビ(アダルトニキビ)がその代表です。
ニキビ治療の基本は外用薬になります。
症状によっては内服薬も必要になります。
それ以外にクリニックで直接肌に行う治療は、絶対必要というものではありませんが、併用すると早めに良くなることが期待できますし、ニキビ跡の治療につながるメリットもあります。
当院ではニキビ治療用の外用薬や内服薬をご用意していますが、保険診療を扱わない完全自費診療クリニックのため、価格は保険診療で処方される場合と異なります。
もっとも、できる限り患者様のご負担にならないようお求めやすい価格設定に努めております。
完全自費診療のクリニックですので、レーザー治療との自費診療を受けつつ、内服や外用薬の処方を受けることが可能です。
毛穴の詰まりを改善させる、ニキビ治療の根本的治療薬です。
日本皮膚科学会の最新の尋常性ざ瘡診療ガイドライン(2017)でも推奨度はトップランクのA「行うよう強く推奨する」に分類されている塗り薬です。
炎症性ニキビに対して使用する、抗生物質の外用薬です。
ニキビを起こす種類の細菌に効きやすい抗生物質が使われています。
これも、日本皮膚科学会の最新のガイドラインでトップランクのA「行うよう強く推奨する」に分類されています。
クリンダマイシンと同様に、炎症性ニキビに対して使用する抗生物質の外用薬です。
これも上記ガイドラインのトップランクのA「行うよう強く推奨する」に分類されています。
当院では、医療用プラセンタやビタミンCを溶解したオリジナルローションをご用意しています。
皮脂分泌を抑える効果があります。
ニキビが広範囲に出現し、皮脂分泌過剰で、赤みも気になるという肌の方にお勧めの外用薬です。
しみやしわ治療で有名なトレチノインですが、皮膚の新陳代謝改善や皮脂分泌抑制により、ニキビ跡にも効果があります。
強い保湿作用があります。他のぬり薬と併用することでニキビもできにくくなります。
抗生物質です。炎症性ニキビが見られる際に効果を発揮します。
皮脂分泌抑制、皮膚新陳代謝改善などによりニキビ発生を抑制します。
難治性のアダルトニキビに対して高い効果があります。
婦人科的疾患の有無などを十分に確認して処方する必要があります。
ニキビ全般に効果がありますが、特にアゴ周りにできやすい大人ニキビ(アダルトニキビ)に効果があります。
赤みの強いニキビに高い効果があります。
抗生物質、ビタミンB群、ビタミンC、ビオチンを配合した、当院オリジナルです。
注射、点滴は内服よりも効果が強くでるのが特徴です。点滴は、注射よりも有効成分量を多く含んでいます。
表面の角質層を整えることで、毛穴の詰まりを改善するとともに、毛穴の中にも作用して、皮脂分泌を抑え、皮膚代謝の改善により周囲の組織を引き締めます。 痛みやダウンタイムがほとんどなく、気軽に受けられる治療です。ニキビだけでなく、ニキビ跡にも一定の効果が期待できます。
ビタミンCを肌に浸透させることで、毛穴周囲の組織の引き締め、皮脂分泌を抑えます。痛みやダウンタイムは全くありません。
単独で行うよりは、レーザーやピーリングなどの治療を組み合わせて行うことが多いです。にきびの炎症を抑える効果や、赤みを抑える効果が期待できます。
トラネキサム酸は、炎症を抑える効果と色素沈着を薄くする効果があります。
細かいしみがよく取れるため、顔全体のしみ治療などに頻繁に使われますが、皮脂分泌を抑える、古い角質を少し除去する、近赤外線による炎症抑制、赤みを抑制するなどの作用があるため、ニキビ治療やニキビ跡治療にも用います。
ダウンタイムが少なく、気軽に受けられる治療ですが、一回ごとの効果を感じやすい治療です。
真皮の比較的深いところまで届く1064nmのレーザー光線で、毛穴治療によく使用しますが、皮脂分泌抑制、古い角質を少し除去する、近赤外線による炎症抑制などの効果があるため、ニキビ治療にも用います。
痛みやダウンタイムがとても軽く、気軽に受けられる治療です。
赤みを抑える効果が強いため、赤みが気になる方にもお勧めです。
非常に細かい点状に皮膚に照射するレーザーで、いわゆる皮膚の入れ替えレーザーです。
ニキビに対して高い効果が期待できます。
ただし、強い痛みとハードなダウンタイムがありますので、治療を希望される場合は、その点を十分理解したうえで受ける必要があります。
ニキビ跡の問題が強い方に向いた治療です。
本来はたるみの治療器ですが、深部への強い熱作用を持つため、皮脂腺にダメージを与え、皮脂分泌を抑制する効果が期待できます。
ふくらんだ中が詰まったニキビの治療法です。
一般の保険診療では、前処置なく、または針で穴を開けたうえで、面皰圧出器という器具でニキビを押しつぶして中身を出します。
当院では、針の代わりに炭酸ガスレーザーというレーザーで穴を開けてから圧出します。
炭酸ガスレーザーを使うメリットは、出血しにくいこと、抗炎症効果や殺菌効果が期待できることなどがあります。
ニキビは症例により、重症度や治療の難しさが大きく変わります。
少しスキンケアを変えるだけで改善するような軽症で反応の良い場合もあれば、ありとあらゆる治療を組み合わせてもなかなか改善しない重症かつ難治性の場合もあります。
そのため、万人に共通した治療法の提供では不十分です。
当院では、その方のニキビの状態、ライフスタイル、ご予算等に応じて、最もふさわしい治療方法をご提案致します。
お気持ちは大変よく理解できるのですが、何かの薬や治療法を効果がないと言って排除してしまうのは、あまり得策ではありません。
ニキビは症状の程度、治りやすさに個人差がとても大きく、たとえばアダパレンゲルを塗布しているだけですっかり良くなる人がいるかと思えば、アダパレンゲルだけではほとんど変化が見られないケースもあります。
しかし、そういうケースでもほかの塗り薬や飲み薬と組み合わせると改善してくることも珍しくありません。
たかがニキビかもしれませんが、難治性のものは一筋縄ではいきません。
いろいろな武器(薬や肌治療)を同時に行うことで、ようやく改善してくるニキビもたくさんあります。何かの治療でよくならなくても、それは、それだけでは改善するのに不十分というだけで、他の治療を組み合わせることで改善します。