アフターピル服用後に生理がこない原因は?避妊失敗時の対処法を解説

「アフターピルを服用したのに生理がこない…」
「避妊失敗時の対処法はどうしたらいいの?」
ただ、アフターピルを服用するとホルモンの影響を強く受けるため、生理がくる期間には個人差があります。
アフターピル服用によって急激にホルモンバランスが変化するため、一時的に生理周期が乱れることは珍しくありません。
ただし、アフターピル服用から3週間たっても生理がこない場合は避妊に失敗している可能性があります。
アフターピル服用後に避妊が失敗する原因は以下が考えられます。
- 服用のタイミングが遅れた
- 服用後に嘔吐・下痢があった
- 薬の吸収を妨げる薬を服用していた
- 個人輸入サイトで購入したアフターピルを服用した
もし、アフターピル服用から3週間たっても生理がこない場合には「妊娠検査薬を使用する」「病院に行って医師に相談する」などの対処をしましょう。
本記事では、アフターピル服用後に生理がこない原因や消退出血との違い、避妊失敗時の対処法について詳しく解説していきます。
生理がこなくて不安な場合は受診をおすすめします。
アフターピルの服用後に生理はいつくる?約2~3週間以内に生理がくる場合が多い

アフターピルの服用後の生理は、一般的に、アフターピル服用から約2〜3週間以内にくるケースが多いとされています。
中には生理予定日前やアフターピル服用から2日後以内に生理がくる場合もあります。
反対に生理予定日よりも数日遅れる場合もありますので、服用から3週間は様子を見る必要があります。
アフターピル服用によって急激にホルモンバランスが変化するため、一時的に生理周期が乱れることは珍しくありません。※参考文献:緊急避妊法の適正使用に関する指針
アフターピルの主な効果を以下にまとめました。
アフターピルの主な効果
- 排卵の抑制・遅延
-
精子と卵子が出会うのを防ぐために、排卵を一時的に止めたり遅らせたりします。
- 受精の妨害
-
卵子が排卵された後でも、精子との受精を妨げる可能性があります。
- 着床の阻止
-
万が一受精が成立しても、子宮内膜を変化させて受精卵が着床するのを防ぐ可能性があります
服用から1週間程度で出血が始まることもありますが、それは「消退出血」と呼ばれるもので、通常の生理とは性質が異なります。
もとの周期に戻るまでは時間がかかる可能性があるため、アフターピルを服用したあとは、自分の体調や出血のタイミングをしっかり記録しておくことが大切です。
妊娠の可能性がゼロとは言えないため、念のため妊娠検査薬を使って確認し、不安があれば婦人科を受診しましょう。
アフターピル後の生理は、「いつもと違う」と感じることもあるため、出血の有無だけでなく、その内容やタイミングにも注意を払いましょう。
冷静に状況を見極めることで、大きな不安を抱えることなく対処できます。
アフターピルの服用後に生理がこない原因はホルモンの乱れや妊娠の可能性
アフターピルを服用したにもかかわらず生理がこない場合、主な原因は「ホルモンバランスの乱れ」か「妊娠の可能性」が考えられます。
そのため、服用後は体内のホルモン環境が乱れ、生理周期がずれたり排卵が遅れることがあります。
ホルモン環境が乱れる以下のような変化が起こることがあります。
- 生理が通常より早まる・遅れる
- 一時的な無月経(生理が止まる)
- 消退出血のみが起きて、生理が来ない
また、ストレスや睡眠不足、急激な体調の変化もホルモンバランスに影響を与えるため、これらが重なるとさらに生理の遅れが生じやすくなります。
以下のような状況では、十分な避妊効果が得られず、妊娠に至る可能性があります。
- 服用のタイミングが性行為後72時間(または120時間)を過ぎていた
- 服用後2時間以内に嘔吐・下痢があった
- 他の薬との飲み合わせで効果が弱まった
アフターピルの服用後に出血があったとしても、それが「生理」とは限りません。
いわゆる消退出血の可能性もあり、着床出血との区別がつきにくい場合もあるため注意が必要です。
アフターピル服用後に生理が来ないからといって、すぐに妊娠を疑う必要はありませんが、放置は禁物です。
3週間以上生理が来ない、または体調に異常がある場合は、医療機関での確認が大切です。
アフターピル服用後の消退出血はいつくる?服用から2〜7日後に起こることが多い
アフターピルには排卵抑制や着床阻害といった作用があり、その副次的な反応として子宮内膜が剥がれ、出血が起こることがあります。
これを「消退出血」と呼びます。
しかし、消退出血は個人差が大きく、10日ほどかかる場合もあります。
この出血が起こることで「避妊に成功した」と考える方も多いですが、実際には消退出血の有無だけで避妊の成否を判断するのは確実とはいえません。
- 出血があっても着床が進んでいる場合もある
- 出血がなくても避妊が成功している場合もある
- アフターピルの服用のタイミングやホルモンバランスの影響によって出血の有無や量が変化する
したがって、出血の有無にかかわらず、妊娠の可能性を完全に排除するには、後日妊娠検査薬の使用や医療機関での受診が必要です。
アフターピルを服用後、体の反応を注意深く観察することが大切です。
消退出血と生理の違いは出血量の違いと期間の長さ
アフターピルを服用した後、多くの女性が経験するのが「消退出血」と呼ばれる出血です。
消退出血はアフターピル服用から2〜7日後に見られることが多く、これが起きることでアフターピルが体内で効果を発揮したことがある程度確認できます。
消退出血と通常の生理には違いがあり、消退出血にはいくつかの特徴があります。
消退出血の特徴を以下にまとめました。
- 出血量:比較的少量で済む(ナプキン1〜2枚)
- 期間:軽い出血が数日間続く(1週間未満)
- 出血のタイミング:不規則
- 出血の性質:薬のホルモンによる一時的な人工的作用
さらに重要な違いとして、消退出血があったからといって必ずしも妊娠していないとは限りません。
消退出血は子宮内膜の反応によるものであり、着床が完了している場合でも出血が起こる可能性があります。
そのため、出血の有無だけで避妊の成功を判断するのは危険です。
消退出血と生理の違いを正しく理解しておくことは、妊娠リスクの把握や今後の対処を考えるうえで非常に重要です。
不安な場合は妊娠検査薬での確認や、婦人科での相談を早めに行うことをおすすめします。
消退出血がない場合は注意が必要
アフターピルを服用しても、消退出血が起こらないケースがあります。
消退出血が起こらないのは珍しいことではありません。
その原因として考えられるのは、ホルモンバランスの影響や、妊娠の可能性、薬の消化不良です。
以下に詳しくまとめました。
ホルモンバランスの乱れ
ホルモン感受性の個人差により、子宮内膜が剝がれずに出血が起きないことがある
妊娠している可能性
アフターピルの効果が不十分だった場合、妊娠が成立して出血が起こらない
薬の消化不良
服用後2時間以内の嘔吐・下痢で薬が十分に吸収されず、避妊効果が得られなかった可能性がある
まず、アフターピルに含まれるホルモンは、体内のバランスに一時的な乱れを引き起こすことがあります。
一方で、もっとも警戒すべきなのは妊娠している可能性です。
以下のような場合は早めの対応が必要です。
- アフターピル服用から3週間以上経っても生理がこない
- 出血が全く見られない状態が1週間続いている
- 腹痛、吐き気、倦怠感など体調不良を感じる
アフターピルの避妊効果は100%ではありません。
服用が遅れた場合や、服用後に嘔吐・下痢などで薬が十分に吸収されなかった場合には、受精や着床が成立してしまうことがあります。
このような場合、当然ながら消退出血は起きません。
また、陽性・陰性にかかわらず、3週間以上経っても生理が来ないようであれば、婦人科を受診することが望ましいです。
消退出血の有無だけに一喜一憂せず、体の変化を冷静に受け止め、必要な対応を取ることが避妊の第一歩です。
アフターピルを飲んだのに避妊失敗となる原因
アフターピルは緊急避妊薬として高い効果が期待できますが、100%の避妊が保証されているわけではありません。
正しく服用しても、避妊に失敗して妊娠するケースが存在します。
つまり、5~16%の確率で妊娠の可能性が残るということです。
アフターピルの服用において以下のような原因が当てはまる場合は避妊失敗となる可能性があります。
- アフターピルの服用タイミングが遅れた
- アフターピル服用後2時間以内に吸収不良を起こした(嘔吐や下痢)
- アフターピルと飲み合わせの悪い薬を併用した
- 個人輸入サイトで購入したアフターピルを服用した
さらに、服用後の体調や消退出血の有無を注意深く観察し、異常があればすぐに医療機関を受診することが、避妊につながります。
アフターピルの服用タイミングが遅れた
アフターピルの避妊効果は、服用するタイミングによって大きく左右されます。
緊急避妊薬には主に「レボノルゲストレル(LNG)製剤」と「ウリプリスタール酢酸エステル(UPA)製剤」の2種類があり※、それぞれ推奨される服用時間が異なります。※参考文献:都庁総合ホームページ│緊急避妊について
以下にレボノルゲストレル(LNG)製剤とウリプリスタール酢酸エステル(UPA)製剤の比較をまとめました。
レボノルゲストレル(LNG)製剤 | ウリプリスタール酢酸エステル(UPA)製剤 | |
---|---|---|
商品例 | ノルレボ、レボノルゲストレル錠など | エラワンなど |
服用期限 | 性交後72時間以内に1錠を服用 (理想は24時間以内) | 性交後120時間(5日)以内に1錠を服用 |
避妊効果 | 72時間以内の服用で約85〜95% | LNGよりも高い効果を持続しやすい |
市販の可否 | 一部製剤は薬局で購入可能(第1類医薬品) | 医師の処方が必要(要診察) |
UPA製剤は性交後120時間(5日以内)まで使用可能ですが、時間の経過とともに効果は減少します。
遅れて服用した場合、精子がすでに排卵と受精に至っている可能性があるため、アフターピルでは妊娠を防ぎきれないことがあります。
性交から時間が経過してしまったときは、自己判断で服用するのではなく、すぐに婦人科や産婦人科に相談することが推奨されます。
アフターピルは「緊急時の最終手段」であり、避妊の基本ではないことを理解し、適切に使用することが望まれます。
アフターピル服用後2時間以内に嘔吐や下痢による吸収不良を起こした
アフターピルは服用から約2時間以内に体内に吸収されると言われています。
特に注意が必要なのが、アフターピル服用後2時間以内に嘔吐や下痢をしてしまった場合です。
状況別の対応を以下にまとめました。
服用後2時間以内に嘔吐した場合
すぐに医師または薬剤師に相談。
再服用の判断は自己判断NG。
服用後2時間以内に下痢があった場合
薬の吸収が妨げられるおそれあり。
念のため医師に相談をする。
服用から2時間以上経過後の嘔吐・下痢があった場合
薬は基本的に吸収済みと考えられるが、症状が重ければ受診を検討する。
慢性的な胃腸の不調がある場合
あらかじめ医師に伝え、別の避妊方法や服用タイミングの相談する。
アフターピルは胃や腸から吸収される仕組みのため、嘔吐や下痢によって薬剤が体内に残らず排出されると、避妊効果を発揮できません。
誤った再服用は副作用や過剰摂取につながるおそれがあります。
嘔吐や下痢による薬の消化不良を防ぐためにも以下のような対策がおすすめです。
- 食後すぐに服用する
- 水分を十分にとる
- 安静に過ごす
- 医師へ事前相談する
避妊の失敗を防ぐためにも、服用後2時間は安静にしておくことが望ましく、万が一体調不良が起きた場合は早急に対応することが重要です。
アフターピルと飲み合わせの悪い薬を併用した
アフターピルの効果が発揮されない原因の一つに、薬の飲み合わせによる相互作用があります。
分解スピードが上がると、血中濃度が不十分になり、排卵抑制や着床阻害の作用が弱まります。
そのため、予期せぬ妊娠のリスクが上昇し、アフターピルの効果が発揮されない原因となります。
飲み合わせの悪い代表的な薬には、以下のようなものがあります。
種類 | 具体的な薬剤名 | 注意点 |
---|---|---|
抗てんかん薬 | フェニトイン、カルバマゼピン など | 長期服用中の場合は要申告 |
結核治療薬 | リファンピシン | 一時的な使用でも影響大 |
抗HIV薬 | エファビレンツ、ネビラピン など | 医師の判断が必要 |
一部の抗真菌薬 | グリセオフルビン など | 抗生物質ではない点に注意 |
サプリメント類 | セントジョーンズワート (西洋オトギリソウ) | 市販品にも含まれていることが多い |
これらの薬はアフターピルの成分を早く分解・排出させてしまうため、血中濃度が下がり避妊効果が十分に得られない可能性があります。
安全に服用するためのチェックポイントを以下にまとめました。
- 定期的に服用している薬がある場合
→医師・薬剤師に事前報告する - 市販薬・サプリを使っている場合
→成分表示を確認。
特に「ハーブ系」に注意する - 複数の薬を併用している
→必ず処方前に全て申告する - 過去に避妊薬が効かなかった経験がある
→相互作用の可能性も考慮して相談する
知らずに併用してしまうと、予期せぬ妊娠リスクが高まるため、服用前には必ず医師に相談してください。
個人輸入サイトで購入したアフターピルを服用した
避妊を急ぐあまり、医療機関を受診せずにインターネットの個人輸入サイトからアフターピルを購入する人もいます。
個人輸入が危険である主な理由をまとめました。
- 有効成分の含有量が正確でない
→避妊効果が得られない・偽薬の可能性 - 日本で認可されていない成分の含有リスクがある
→副作用や健康被害の恐れ・体質に合わない成分 - 保存状態が不明
→適切な温度・湿度管理がなされていないと薬が劣化することも - 医師のサポートなし
→自己判断で服用すると、正しく効果が得られない可能性が高まる
上記のような理由から、個人輸入は危険であるため、推奨されません。
また、避妊の失敗となる原因にもなります。
個人輸入アフターピルと正規品の違いを以下にまとめました。
正規品 | 個人輸入品 | |
---|---|---|
安全性 | 厚労省認可の成分のみ | 日本未承認成分含有の可能性あり |
服用のサポート | 医師の診察・説明・アフターケアあり | 医師の診断なし 自己判断での服用による健康被害のリスク |
保管・流失管理 | 適切な温度・湿度管理で流通 | 温度・保管状態が不明 変質・劣化の恐れあり |
有効成分の信憑性 | 所定量の有効成分を含有 | ・有効成分の量が不明確 ・有効成分が含まれていない偽薬である可能性あり |
信頼度 | 厚生労働省も使用を推奨 | 厚労省が注意喚起 避妊失敗や健康被害のリスク |
自己判断での購入・服用は、避妊効果が得られないだけでなく、身体への悪影響にもつながる重大なリスクを伴います。
アフターピルを服用する際は、必ず医療機関で診察を受け、医師の指導のもとで正規品を処方してもらいましょう。
安心・安全な避妊を実現するためにも、個人輸入に頼るのではなく、正規品のアフターピルを選ぶことが重要です。
アフターピルで一時的に生理周期が乱れることがある
アフターピルを服用すると、一時的に生理周期が乱れることがあります。
これは薬に含まれるホルモン成分の影響によるもので、異常ではなく多くの人に見られる反応です。
特に、服用後すぐに出血が起きる「消退出血」と、本来の生理が前後にずれるケースが混在するため、戸惑う人が多くなっています。
特に以下のような人はアフターピルによる生理周期の乱れの影響を受けやすいです。
- 普段から生理不順がある人
- ストレスや体調の変動が大きい人
一般的には、アフターピル服用後の最初の生理は2~3週間以内に来ることが多いです。
それ以降もしばらくは周期が整わないことがあります。
1~2か月程度は様子を見る必要がありますが、3か月以上も不規則な状態が続く場合や、生理が極端に重くなったり軽くなったりする場合は、婦人科の受診が推奨されます。
アフターピルはあくまで緊急避妊用の薬であり、日常的な避妊手段として使うものではありません。
- 慢性的なホルモン乱れのリスクあり
- 将来的な排卵障害や月経異常の可能性がある
生理周期の乱れが一時的なものであることが多いとはいえ、不安が続くようであれば医療機関に相談し、必要に応じてホルモンバランスの検査を受けてみましょう。
生理周期がズレた場合は出血の時期や種類を確認する
アフターピル服用後に生理周期がズレた場合は、まず出血の時期や種類を確認することが大切です。
生理と似たような出血でも、実際には「消退出血」や「不正出血」である可能性があり、それぞれ対処方法が異なります。
出血を見分けあるためのチェックポイントは以下です。
- 出血が始まったタイミング:服用から何日後か?周期通りか?
- 出血の量や色:ナプキンの交換頻度・鮮血か、茶色かなど
- 出血の期間:数日で収まったか?1週間以上続いたか?
- その他の症状:腹痛、吐き気、めまいなどがあるか?
以下に「生理」「消退出血」「不正出血」の違いをまとめました。
発生時期の目安 | 出血量 | 色 | 出血期間 | その他の特徴 | |
---|---|---|---|---|---|
生理 | 個人の通常の周期に基づく | 多め | 鮮血~暗赤色 | 3~7日程度 | 排卵があれば定期的に訪れる |
消退出血 | アフターピル服用から2~7日後 | 少なめ | 茶色~暗赤色 | 1~3日程度 | ・ホルモン変動による一時的出血 ・避妊成功の兆候 |
不正出血 | 不規則な時期(3週間後など | 少量 点状の血 | 茶色 | 数日〜不定期 | ・ホルモンバランスの乱れ ・子宮内膜不安定が原因 |
不正出血は放置すると,原因の特定が難しくなることもあるため注意が必要です。
出血情報を記録しておくことで、医師の診断の手助けになります。
ただし、出血が長引く、周期が極端に乱れる、何度も繰り返すといった症状がある場合は、自己判断せず早めに婦人科を受診してください。
アフターピルを服用後に生理がこなかったときの対処法
アフターピルを服用したにもかかわらず、生理が予定日を過ぎてもこない場合は、まず落ち着いて原因を確認し、適切な対処をとることが大切です。
アフターピル服用後に生理がこなかったときの対処法を以下にまとめました。
- 妊娠検査薬を使って検査する
- 3週間以上生理がこない場合は医療機関を受診する
アフターピルは強いホルモン薬であり、服用後は一時的にホルモンバランスが崩れることがあります。
その影響で、消退出血や本来の生理が遅れるケースは珍しくありません。
服用から3週間以内であれば、まだ自然な範囲であるため、すぐに不安になる必要はありません。
特に以下のようなケースに該当する場合は注意が必要です。
- アフターピルの服用が性交から72時間以上経過していた
- 嘔吐や下痢により薬の吸収が不十分だった
- 他の薬との飲み合わせが悪かった可能性がある
また、妊娠検査薬が陰性だったとしても、生理がこない状態が続く場合は、早めに婦人科を受診しましょう。
自己判断で放置せず、医師に相談することで早期対応が可能になります。
妊娠検査薬を使って検査する
アフターピルを服用したにもかかわらず、生理が予定通りにこない場合、まず確認すべきなのが妊娠の可能性です。
妊娠検査薬は、尿中のhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンを検出することで、妊娠の有無を確認できます。
一般的に、妊娠検査薬は性交渉から3週間以上経過してから使用することで、より正確な結果が得られます。
妊娠検査薬は薬局やドラッグストアで購入できます。
検査は、以下の手順で行います。
妊娠検査薬の手順
hCG濃度が高いため朝のほうが良いとされています
もしくは、容器にためた尿にスティックを浸す。
使用方法は説明書に従いましょう。
通常は1〜5分以内に結果が出ます。
長時間待ってしまうと誤判定の原因になるため、時間を守りましょう。
陽性反応が出た場合は、できるだけ早く医療機関を受診し、超音波検査などで妊娠の確定診断を受けましょう。
また、陰性であってもその後も生理がこない、体調不良が続く場合には、ホルモンバランスの乱れなど他の原因が考えられるため、婦人科を受診することをおすすめします。
- 早すぎる検査は誤判定の可能性がある
アフターピル服用から2週間程度でも陽性反応が出ることはありますが、陰性の場合は再検査をすることが大切です。 - 検査の正確性
妊娠検査薬は100%正確ではなく、使い方を誤ったり、検査のタイミングが早すぎると誤判定が出ることもあり ます。
説明書をよく読んで、正しい方法で使用しましょう。 - 体調不良や生理の遅れが続く場合
生理が来ない、体調が優れない場合は、妊娠検査薬で陰性でもホルモンバランスの乱れや他の原因が考えられます。
そういった場合は、早めに婦人科を受診することが推奨されます。
妊娠検査薬の説明書をしっかり読み、正しい使い方を守ることが大切です。
検査結果に不安がある場合は、自己判断せず医師に相談しましょう。
3週間以上生理がこない場合は医療機関を受診する
アフターピルを服用してから3週間以上経過しても生理がこない場合、自己判断で放置せず、婦人科などの医療機関を受診することが重要です。
服用後に一時的なホルモンバランスの乱れで生理が遅れるケースはありますが、3週間以上経過しても生理が来ない場合には、妊娠や体調異常などの可能性が否定できません。
医療機関では、以下のような診察や検査が行われます。
医療機関で行われる検査
- 問診と月経・服用歴の確認
-
アフターピルの服用時期、性交渉のタイミング、過去の生理周期について確認されます。
- 妊娠検査(尿検査または血液検査)
-
自宅の妊娠検査薬では確認しきれない初期妊娠も、医療用検査でより正確に判別できます。
- 超音波検査
-
子宮内に胎嚢が確認できるかをチェックし、妊娠の有無や子宮内膜の状態を観察します。
- ホルモン検査
-
排卵障害や無月経の原因となるホルモン異常の有無を調べます。
診察の結果、妊娠が否定された場合でも、生理不順や排卵障害などがあると診断された際には、適切なホルモン療法などが提案されることがあります。
仮に妊娠が成立していた場合には、妊娠週数に応じた妊娠継続または中絶の選択肢について医師と相談する必要があります。
また、不安な気持ちを正直に伝えることで、医師から適切なアドバイスを得やすくなります。
アフターピルを服用したからといって、100%避妊できるわけではありません。
生理がこない状態が長引く場合は、自己判断せず早期受診を心がけましょう。
アフターピル生理こないに関するよくある質問
アフターピル生理こないに関するよくある質問とその回答をまとめました。
特に初めてアフターピルを使用する場合は、服用後の体の変化が予想と異なり、戸惑うケースもあります。
また、妊娠を確実に避けられたのかどうか、自宅での検査や症状だけで判断するのは難しいと感じる方も多いです。
以下では、アフターピル生理こないに関する質問をいくつか取り上げていますので、是非参考にしてみてください。
- アフターピルが成功したサインはありますか?
- 妊娠検査薬が陰性なのに生理がこない原因はなんですか?
- アフターピル服用後の体調不良はよくありますか?
不安を抱えながら過ごす日々を少しでも軽減するために、冷静な判断を行うことが大切です。
ここで紹介するQ&Aを通じて、服用後の心身の変化に対して正しい知識を持ち、自分自身の状態を客観的に見つめるきっかけにしましょう。
まとめ:アフターピルを服用後生理が来ない場合は医師に相談しましょう
多くの場合、アフターピル服用後は約2〜3週間以内に生理がくるとされていますが、個人差があり数日から数週間のズレが生じることもあります。
生理がこない原因には、ホルモンバランスの一時的な乱れや、アフターピルの効果が十分でなかったことによる妊娠の可能性など、さまざまな要因が考えられます。
この記事のポイントを以下にまとめました。
- アフターピルを服用するとホルモンの乱れで生理が遅れることがある
- 消退出血はアフターピル服用から2〜7日後に見られることが多い
- 消退出血が起きたからと言って妊娠していないとは限らない
- 妊娠検査薬は性交渉から3週間以上経過してから使用することで、より正確な結果が得られる
また、服用後に見られる出血(消退出血)は必ずしも生理とは限らず、量や期間も異なるため、混乱しやすい点です。
特に以下のような場合には、自己判断せずに婦人科を受診することが大切です。
- 服用から3週間以上経過しても生理が来ない
- 消退出血が全くおこらない
- 妊娠検査薬で陰性だが、体調不良などや腹痛などの異変がある
妊娠検査薬で陰性だったとしても、排卵が遅れたことで検査時点では正確な結果が出ていない可能性もあります。
また、継続的な生理不順や不調が続く場合、ホルモンバランスの乱れが長引いている可能性があり、診察や治療が必要になることもあります。
適切な対応を取ることで、不安やリスクを最小限に抑えましょう。