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肝斑

最近、ファンデーションで隠れない“シミ”が増えた…

「朝、鏡を見るとファンデーションでも隠せない“ぼんやりしたシミ”が増えてきた気がする…」そんなお悩みを抱えていませんか?コンシーラーで重ねても完全には消えず、肌全体がくすんで見える、毎日のメイクでカバーしきれないシミがあると憂鬱になりますよね。

実はそれ、肝斑(かんぱん)かもしれません。肝斑は一般的なシミとは少し異なる性質を持つため、適切なケア方法も変わってきます。「年齢のせいかな?」と自己流のケアであきらめる前に、まずは肝斑について正しく知り、効果的な治療法を検討してみましょう。

肝斑とは、顔にできるシミの一種です。

主に女性に生じることが多く、30代以降のホルモンバランスの変化する時期に発症しやすい傾向があります。特徴は、左右の頬などにほぼ対称に現れる薄茶色のシミで、一つ一つの輪郭がはっきりせずにもやっと広がって見えることです。

地図状にぼんやりと両頬の高い位置(頬骨あたり)に現れることが多く、目の周り(アイホール部分)にはできにくい点も特徴です。一見すると他のシミと区別がつきにくいため、「自分のシミは肝斑だろうか?」と判断するのは難しい場合があります。

肝斑の原因は、完全には解明されていませんが、女性ホルモンの影響が大きいとされ、妊娠やピルの服用、更年期などで症状が出ることがあります。このほか紫外線、摩擦、乾燥といった日常の刺激も肝斑を悪化させる誘因になります。実際、マスク生活では頬への摩擦で肝斑が濃くなってしまうケースも報告されています。

こうした様々な要因が絡むため、肝斑かどうかを自己判断するのは困難です。専門の美容皮膚科医による診察では、シミの出方や肌質、生活習慣まで総合的に確認して診断します。

初めの診断を誤ると、その後の治療が効果を生まなかったり、逆に悪化させてしまうこともあります。ご自身では「これって肝斑かな?」と思っても、実際には別のシミだったというケースも少なくありません。まずは専門医に相談し、正確な診断を受けることが肝斑改善への第一歩です。

肝斑は刺激(摩擦・紫外線・炎症)で悪化しやすい“炎症性のくすみ”。レーザートーニングや外用美白剤で“外側から”整えるのに加えて、体の内側から炎症とメラニンのスイッチを抑える内服ケアがとても重要です。その中心がトラネキサム酸(TXA)の内服です。

メラニン産生の引き金をオフ

TXAは「プラスミン」という炎症に関わる物質の働きを抑え、炎症→メラニン生成の流れをブロック。肝斑の“にごり”を内側から穏やかに鎮める方向に働きます。

再燃を抑える“土台作り”

スキンケアや施術で明るさを引き出しつつ、TXAで再び濃くなりにくい状態へ。紫外線対策・摩擦回避と合わせると、トーン維持が安定しやすくなります。

他治療との相性◎

レーザートーニング/マッサージピール/イオン導入と組み合わせると、“にごりを作らせない”+“できた色を抜く”の両輪が回りやすくなります。

  • 副作用について
    • まれに胃部不快感・吐き気・頭痛などが出ることがあります。通常は一過性ですが、気になる症状が続く場合は中止してご連絡ください。
    • 非常にまれですが、血栓症リスクに配慮が必要です。ふくらはぎの痛み・腫れ、息切れ・胸痛などいつもと違う強い症状があれば、ただちに受診してください。

一口にシミと言っても、その種類は様々です。代表的なものに、加齢や紫外線が原因の老人性色素斑(日光黒子)、遺伝的要素が強いそばかす(雀卵斑)、ニキビ跡などによる炎症後色素沈着、真皮にメラニンが沈着するADM(後天性真皮メラノーシス)、イボのように盛り上がる脂漏性角化症などがあります。

肝斑

前述の通り、左右対称に広がるぼんやりとした薄茶色のシミ。境界がはっきりせず、地図状・帯状に広範囲に現れる。

老人性色素斑

紫外線による一般的なシミです。輪郭がはっきりして丸いまたは楕円形の茶色い斑点として現れる。

炎症後色素沈着

ニキビや傷あと、やけどなど肌に炎症が起きた部分に生じるシミです。色は肝斑と似て茶色いこともあります。

そばかす

小さな茶色の斑点が頬や鼻を中心に多数散らばるのが特徴です。先天的・遺伝的な要素が強く、子どもの頃から見られます。

ADM(後天性真皮メラノーシス)

頬にできる青みがかったグレーの斑点で、真皮にメラニンが沈着するタイプのシミです。

このようにシミの種類によって適した治療も異なります。特に肝斑は他のシミと重なって存在することも多く、一見濃い日光黒子(老人斑)に見える部分の下に実は肝斑が隠れている場合もあります。そのため肝斑を見落として強いレーザー治療を行ってしまうと、かえって肝斑部分が悪化して濃くなってしまうリスクがあります。実際、肝斑に通常の強いレーザーを当てると悪化する可能性があるため注意が必要です。

こうした理由から、「シミ取り放題」のような安易な施術には飛びつかず、まずは医師に肝斑かどうかを含めしっかり見極めてもらうことが大切です。

肝斑は原因が複合的である分、治療も総合的なアプローチが必要になります。錦糸町ビューティークリニックでは、肝斑治療に経験豊富な医師が一人ひとりの肌状態を見極め、オーダーメイドの複合治療プランをご提案します。

レーザートーニング

肝斑治療の中心となるのがレーザートーニングです。通常の強いレーザー照射が難しい肝斑に対し、弱い出力のレーザーを繰り返し当てて少しずつ色素を薄くしていく治療法になります。

マッサージピール

マッサージピールは、特殊なピーリング剤PRX-T33を使用し、優しくお肌をマッサージしながら浸透させる新しいタイプのピーリング治療です。従来のピーリングのように皮膚表面の古い角質を無理にはがすことなく、お肌の内側(真皮層)に作用してコラーゲンの生成を促すため、施術直後から肌のハリ・ツヤ感の向上や潤いを実感できる画期的な施術です。

イオン導入

美容皮膚科で受けられるお肌に優しい施術で、美白(シミ・くすみの改善)や毛穴ケア、保湿による乾燥改善、ニキビ予防など多岐にわたる効果が期待できます。

自分のこの頬のシミ、肝斑かどうかわかりません…。

肝斑かどうかの判断は非常に難しく、実は専門の医師でも迷う場合があります。一見肝斑に見えても、頬のくぼみによる影だったり他のシミとの見分けがつきにくいケースもあるのです。当院でも「他院で肝斑と言われたけど実際は肝斑ではなかった」という例が時々あります。自己判断で誤ったケアをすると悪化のおそれもありますので、まずはお気軽にご相談ください。診察ではメイクを落とした状態で肌を隅々まで拝見し、必要に応じてライティングを変えて肝斑の有無を確認します。

肝斑は本当に薄くなりますか?治せるのでしょうか?

適切な治療を続ければ、肝斑はしっかり薄く目立たなくすることが可能です。ただし、「完全に消し去る」というより「上手に抑えていく」病変だと考えてください。一度良くなっても体調やケアによってまた濃くなることもあるため、長く付き合う意識が大切です。

肝斑はまた再発してしまいますか?

肝斑は紫外線やホルモンなどの影響で再燃しやすい特徴があります。一旦薄くなっても、不適切なスキンケア(摩擦や日焼け)でぶり返すことがあるのです。しかし、再発しやすいからといって放置する必要はありません。治療で肝斑を薄く維持しつつ、日頃から日焼け止めを習慣づけたり、刺激を避ける工夫を続ければ十分コントロール可能です。

肝斑は美容皮膚科の中でも最も総合的な治療が必要な疾患の一つと言われます。スキンケア習慣の見直し、生活スタイルの改善、内服薬の継続、外用薬での根気強いケア、そしてレーザー等のプロの施術…あらゆる角度からアプローチすることで初めて十分な効果が得られます。裏を返せば、「これだけやればOK」という近道はないものの、正しい方法を積み重ねれば必ず成果が出るのが肝斑治療です。

錦糸町ビューティークリニックまで
ご相談ください!

「肝斑なんて良くならない」とあきらめていた方も、ぜひ一度ご相談ください!