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トラネキサム酸の美容効果とは?

目次

トラネキサム酸(Tranexamic Acid)は、本来は手術時の止血や血友病治療のために開発された薬剤です。

1970年代後半に偶然その美容効果が発見され、1979年に肝斑(かんぱん)への有効性が報告されたことをきっかけに美容皮膚科領域で使われ始めました。現在では「トランサミン」という名前でも知られ、シミ・肝斑治療に幅広く用いられています。

トラネキサム酸が美容に効く主な理由は、メラニン生成を抑制する独自の作用にあります。 紫外線や炎症で発生するプラスミンという物質がメラニン産生を促すのですが、トラネキサム酸はこのプラスミンの働きをブロックし、メラノサイトの過剰な活性化を防ぎます。さらに炎症性の物質(サイトカイン)の産生も抑えるため、肌の炎症を沈めて色素沈着を防ぐ抗炎症作用も発揮します。

こうした作用から、厚生労働省も2002年にトラネキサム酸の「シミ・肝斑改善」と「美白効果」を公式に認めており、現在では多くの美白製品や治療に活用されています。

特に肝斑への効果は注目すべきものがあります。肝斑とは30~50代の女性に多く見られる頬や額の左右対称な茶色いシミですが、ホルモンバランスや紫外線が原因で生じ、従来の美白治療が効きにくい厄介なシミです。トラネキサム酸内服による肝斑治療では約60~80%の患者に改善が認められたとされ、非常に有効な治療手段です。

実際、トラネキサム酸はシミの中でも肝斑に対して高い改善効果が期待できるため、肝斑に悩む方に特におすすめの薬剤です。現在ある肝斑・シミを薄くしつつ、新たな色素沈着をできにくくする作用があるので、継続使用で肌全体の透明感アップ(美白効果)も期待できます。

なお、ニキビ跡などの炎症後色素沈着や日焼けによるシミ・そばかすに対しても一定の効果がありますが、こうした一般的なシミにはトラネキサム酸単独より他の治療との併用が推奨されています。

トラネキサム酸には大きく分けて「内服薬(飲み薬)」と「外用薬(塗り薬)」の2つの使用方法があります。それぞれ作用の仕方や得意な用途が異なります。また、これらの薬剤治療に加えて、美容クリニックで受けられる施術と併用することで、より高い効果が期待できます。

以下で詳しく見てみましょう。

内服薬(飲み薬)

トラネキサム酸を錠剤やカプセルで服用する方法です。

体の内側から有効成分が全身に行き渡り、特に肝斑のように広範囲に及ぶ色素沈着の改善に適しています。通常1日750mg~1500mg程度(250mg錠を1日3回など)を継続的に服用します。医療機関で処方される内服薬は有効成分量が多く、市販薬では1日最大750mgまでに制限されているのに対し、処方薬は最大で1日2000mgまで使用できるのが特徴です。この十分な容量により、医療用の内服薬は市販薬より短期間(2~3ヶ月程度)で効果を実感しやすいとされています。

内服薬は全身作用がある分、後述する副作用に注意が必要ですが、医師の管理のもと適切に飲めば安全性は高いです。錠剤のほか、トラネキサム酸を含む美白サプリメントやドリンクもありますが、有効成分量は医療用に比べ少なめです。

外用薬(塗り薬)

トラネキサム酸を配合したクリームや美容液を肌に塗布する方法です。

気になるシミ部分に直接作用させることで、その局所でメラニン生成を抑制します。外用は肌表面に働くため全身への影響が少なく安全なのが利点です。医療機関では2~5%程度のトラネキサム酸を含むクリームなどを処方することがあります。また市販の美白化粧品にも有効成分としてトラネキサム酸が配合されたもの(医薬部外品)があります。

外用薬単独でも肝斑・シミの改善効果は期待できますが、即効性は内服に比べ穏やかで、肝斑など広い範囲の場合は効果が限定的です。

一方で、ハイドロキノンやレチノイン酸(トレチノイン)など他の外用薬と併用しやすく、相乗効果で美白効果を高められるメリットがあります。実際に当クリニックでも、トレチノインやハイドロキノンといった医療機関専売の外用薬(シミ治療薬)を処方可能ですので、必要に応じて組み合わせて治療を行います。

トラネキサム酸の効果を最大限に引き出すために、クリニックで受けられる美容施術と組み合わせる方法があります。当クリニックで提供している施術の中で、肝斑・シミ治療に関連する主なものは以下の通りです。

レーザートーニング

弱いレーザー光を顔全体に照射し、メラニンを少しずつ減らしていく治療です。従来レーザー照射が難しかった肝斑にも適した穏やかな方法で、回数を重ねるごとに肝斑が薄くなり肌のトーンが上がります。

レーザートーニングで肝斑をケアしつつ、同時にトラネキサム酸の内服や外用を併用することで、内側と外側から肝斑にアプローチできます。レーザー施術後の肝斑再発予防にもトラネキサム酸内服が有効とされています。

IPL(光治療)

シミ・そばかす、くすみの改善に広く用いられる光治療です。肝斑そのものにはレーザー同様慎重な照射が必要ですが、IPLで薄いシミや肌全体のくすみをケアしつつ、トラネキサム酸内服で肝斑を抑えるような併用も考えられます。複数の施術を組み合わせる場合は、医師が肌の状態を見て適切な順序・方法で行います。

イオン導入

イオン導入はこの皮膚のバリアを一時的に緩め、美容成分の浸透効率を飛躍的に高める施術です。具体的には、イオン導入の機器に備わった電極からお肌に微弱な電流を流し、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸など電気を帯びた(水溶性の)有効成分をイオン化して肌内部へ送り込みます。

イオン導入でトラネキサム酸を肌に届けると、従来は治療が難しかった肝斑(かんぱん)の改善にも効果を発揮します。シミ・肝斑、くすみをケアして透き通るような白い肌へ導くほか、炎症を抑えることでニキビ・肌荒れの改善にもつながります。

これらの施術はすべて当院で受けることが可能です。トラネキサム酸の内服・外用と美容施術を組み合わせることで、単独よりも効率よく肝斑・シミを改善することができます。 医師と相談しながら、自分に合った治療プランを立てると良いでしょう。

トラネキサム酸は美容目的で広く使われていますが、医薬品である以上、使用時にはいくつか注意すべき点があります。安全に効果を得るために、以下の副作用と注意点を把握しておきましょう。

副作用

一般にトラネキサム酸は副作用の少ない安全性の高い薬とされています。重大な副作用が起こる可能性は極めて低く、長期服用による深刻な健康被害の報告もほとんどありません。ただしどんな薬にも副作用の可能性はゼロではありません。

トラネキサム酸の主な副作用としては、軽度の消化器症状(吐き気・食欲不振・下痢・胸やけ等)や過敏症状(発疹・かゆみ等)が挙げられます。これらは一時的かつ軽微なことが多いですが、症状が強い場合は服用を中止すると改善することがほとんどです。

ごく稀に報告される重篤な副作用には、人工透析中の患者でのけいれん発作などがありますが、通常の美容目的の服用量では起こりにくいとされています。血液を固まりやすくする作用があるため、理論上は血栓症(血の塊ができる)のリスクが指摘されますが、5年間の長期追跡研究でも血栓症発症率は0.3%(一般人と変わらない頻度)との報告がありました。

注意点

持病や体質によってはトラネキサム酸の使用に注意が必要な場合があります。

特に、過去に血栓症(脳梗塞や深部静脈血栓など)を起こしたことがある方、現在抗凝固薬を服用中の方、妊娠中・授乳中の方は、服用開始前に必ず医師へ相談してください。妊娠中や授乳中でも医師の判断で内服が処方されるケースはありますが、ホルモン変化で血栓リスクが高まる時期でもあるため慎重な検討がなされます。また、自己判断での過剰な増量や中断は避け、必ず指示された用法・用量を守ることが大切です。

副作用かなと思われる症状が出た場合は、無理せず一度服用を中止し医師に相談しましょう。軽い吐き気程度であれば食後に服用する、量を減らすなど対処できる場合もありますが、専門家の指示を仰ぐ方が安心です。さらに、トラネキサム酸で治療中も紫外線対策(UVカット)を徹底することが重要です。せっかくメラニン生成を抑えても日焼けしてしまっては効果が半減してしまいます。日頃から日焼け止めや帽子の使用などで紫外線を防ぎ、スキンケアも適切に行いましょう。

最後に、トラネキサム酸の効果を十分に得るためにはある程度の期間継続する必要があります。短期間で勝手にやめず、医師と相談しながら治療を続けてください。

市販のトラネキサム酸と医療機関で処方されるものは何が違いますか?

最も大きな違いは含まれている有効成分の量(容量)です。市販の肝斑改善薬(例:トランシーノ®など)はトラネキサム酸が1日上限750mgまでと決められています。

一方、皮膚科など医療機関で処方される内服薬は1日1500~2000mg程度まで使用でき、市販薬の2~3倍以上の含有量で治療を行うことが可能です。そのため、医療機関の処方薬の方が短期間で高い効果を発揮しやすくなります。実際、市販薬では含有量が少ないため効果を感じられないケースもあり、肝斑治療を安全かつ効果的に行うには医療用医薬品の使用がおすすめです。

副作用が起きたらどう対処すればいいですか?

トラネキサム酸は比較的副作用の少ない薬ですが、もし服用中に気になる症状が出たら無理をせず対処しましょう。吐き気や食欲低下、下痢などの軽い消化器症状が現れた場合、まずは一時的に服用を中断し、症状が治まるか確認してください。多くの場合、休薬や減量によってこうした軽度の副作用は改善します。発疹やかゆみなどアレルギー反応が疑われる場合も同様です。

症状が軽微であれば次回から食後に服用する、量を減らすなどの対策で継続できる可能性もありますが、症状が強い時や不安な時は自己判断せず早めに医師に相談してください。

効果が出るまでどれくらいかかりますか?

トラネキサム酸は即効性の薬ではないため、効果を実感できるまでにある程度時間がかかります。個人差はありますが、多くの臨床報告では服用開始から約1~2ヶ月で肝斑が薄くなってきたと感じる患者さんが多いようです。別の研究でも効果の発現まで4~8週間程度要するとのデータがあります。そのため、飲み始めてすぐ数日でシミが消えるといった劇的変化は期待できません。

まずは最低でも4~5週間は毎日コツコツ飲み続けることが重要です。8週間ほど経過した時点で写真を見比べると「あまり濃くならなくなってきた」「薄くなってきた」といった変化に気付くケースが多いです。効果判定には通常2~3ヶ月ほど様子を見ることが推奨されます。

トラネキサム酸の服用をやめたら、シミ・肝斑はまた戻ってしまいますか?

残念ながらトラネキサム酸で肝斑・シミが改善しても、服用を中止すれば元の状態に戻ってしまう可能性は高いです。肝斑はホルモンや紫外線など原因が続く限り再発しやすい慢性的な症状です。

トラネキサム酸の服用をやめると抑えていたメラニン生成が徐々に活発化し、早い方では中止後20日~2ヶ月ほどで色素沈着が再び目立ち始めるケースも報告されています。実際、ある調査では中止後6ヶ月以内に約40~60%の患者で肝斑が再発したとのデータもあります。したがって、効果を維持するにはある程度の期間継続して内服するか、他の維持療法を併用する必要があります。

シミ・肝斑にお悩みの方は、ぜひ錦糸町ビューティークリニックにご相談ください。

当クリニックでは、トラネキサム酸を用いた内服・外用治療はもちろん、肝斑やシミの症状に合わせた各種美容施術を組み合わせた総合的な治療を提供しております。初診時には医師が肌の状態を丁寧に診断し、患者様一人ひとりに最適な治療プランをご提案いたします。

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